
【第4回】 フジスタッフ在宅勤務 加瀬文博
21年前の二十歳の時、当時私は大学生でした。オートバイ運転中の交通事故で頸髄を損傷し障害者になりました。障害者と一言で云っても皆さんにはピンとこないと思うのですが、頸髄損傷部位がC4・5レベルなので殆ど全介護の状態です。
その後は、リハビリ病院で数年過ごした後に伊東重度障害者センターに移り、リハビリに励みました。そこでは、不安から始まった生活の中からでしたが、「自分がどんな生活を望んでいるのか?」「生きてゆく為に何が必要なのか?」などの山積みのテーマの中から、一つずつパズルのピースを埋めてゆくように、自分のイメージする生活へと近づく事ができました。
その施設で訓練に励めたのは父親からもらった一冊の本のお陰かもしれません。「D.カーネギー著 道は開ける」という本なのですが、内容は「悩み」とどのように向き合い解決してゆくのかが書かれていました。
今でも心に残っているのは、「我々の人生とは、我々の思考が作り上げるものにほかならない」でしょうか。考えることによって気持ちや気分が変わり、行動が変わり、そして結果が変わります。最初からできないと考えれば良い結果は得られないでしょう。できると思えるのならその可能性はきっとあるはずです。
他にも心に響く色々な「考え方」と出会う事ができました。ストレスの多い現代社会において欠かせない一冊なのではないでしょうか?
今でも、心に迷いが生じた時、読み直したくなる一冊なのです。