
【第7回】 フジスタッフサポートセンター 山本みどり
小さい頃から映画、CM、ドラマの中で、特にインパクトの強かったものを真似たり、 妹と一緒に真似てどっちが上手なのか競争をするほど、演じるのが大好きな子供だった。でも「ろう」だから女優になるのは無理だろうと思い込んで、夢を諦めたのも事実。しかし、小さな光が、私を照らしてくれたのは、高校時代、「ろう」の先生からビデオを観賞させてもらった時だった。 それは、日本ろう者劇団が演じるシエークスピアの「真夏の夜の夢」だった。身体に電気が走り、『これだ〜』って直感した。 それが、劇団に入ろうと決意したのがきっかけ。
入団した頃、上下関係がとても厳しく、特に女子軍団が怖かった。嫌なことも悲しいこともあったが辞めずに『ここまで本当に頑張ってこれたな〜』って改めて思う。でも、嫌なことばかりではなく楽しいこともあって、最近は、上下関係よりもお互いに助け合う関係になってきたような気がします。一緒に舞台に出る訳ですから、それぞれ役に対してお互いの気持ちの確認とか、気持ちのつながりが大切だと色々な意味で劇団の仲間たちには、学ばせてもらいました。
この3つは私の使命であると思って頑張っています。以前、妊娠5ヶ月で初主役をもらい7ヶ月で公演をやりました。オスカー・ワイルドの「サロメ」で、主役の「サロメ」をやると決まった時、戸惑いは全くなく、大切なのは自分の意思あるのみ、ただそのときは前向きに精一杯だったと今改めて思います。でもおかげで舞台は成功することができました。
出産後、続けて、また主役をもらいました。今度は、仕事、子育て、演劇を両立させなければならず、自分でも驚くほど多忙でした。でも、周りのサポートを頂き、おかげで舞台も成功することができました。周りのサポートのおかげで成功できたことを心から感謝しています。世間ではよく「母親なんだから」というセリフを耳にします。でも私はそのセリフがあまり好きではないです。子供がいても、自分の夢を捨てないで頑張っていく人がとっても好き。子供も頑張っている母親を見て『ママは頑張ってるんだ、誇りに思ってる』って言ってくれれば最高ですけど。もちろん、時には子供と一緒に楽しく過ごす時間も大切にしないとね。
仕事もそう。仕事の仲間たちがいい人で働きやすいと思っています。私はフジスタッフの銀座支店に入社できたことは恵まれていると思っています。常に、周りの人たちには感謝しています。子供を持っても演じることをやめずに続けている私を見て、子供を持つ母親たちに夢と希望を与えるような人になるのが目標です。