
【第19回】 フジスタッフ大阪支店 川端由加里
私は生まれつき耳が聞こえません。
幼稚部はろう学校でしたが、小学から大学までは普通校に通っていました。耳が悪いから、ろう学校という単純な発想は全くなく、自然に普通校へ進み、どこでも多くの友人ができ、友人関係には本当に恵まれました。
小学校高学年の時はトランペットクラブに入って打楽器をやったり、習い事でフルートを習ったりしました。耳が聞こえない自分にとって音楽は、かけ離れたものなのに、どこまで自分に出来るかチャレンジしてみたかったのです。
大学は美術関係で、ほとんどが実習でした。でも講義のときは一番苦労しました。学校がアルバイトで手話通訳やノートテイクをしてくれる人を手配してくれたりしました。
「障害を持っているからといって出来ないことはない。出来ないのは、やらないから出来ないだけ」そんなチャレンジ精神旺盛な自分が今、挑戦している事が一つあります。それはバイクのロードレースに出ることです。

昔からバイクに乗る事が大好きで、次第にその魅力にとりつかれ、仲間達と競いたいと思ったのが、きっかけでした。
レースでの赤から青へとシグナルが変わる瞬間の緊張感、時速230キロのスピードでストレートからコーナーに突っ込む時の集中力、ゴールでフラッグが振られた時の達成感がとても大好きです。同じフィールドで戦う人達とは、時にはライバルでもあったり、時には色々教えてもらったりすることもたくさんある友人だったり、私はそこで少しずつ自分が成長していくのが分かります。
仲間達もみんな私が耳聞こえない事は気にせず、同じレース仲間として普通に接してくれます。そんな優しい仲間達を持って私は誇りに思います。
耳の聞こえない女の人で、ただ一人、全日本ロードレースで活躍している人がいます。バイクレースと言えば男性中心の世界。その世界でどんな壁にぶつかってもくじけずに突破して、やっと世界への切符を獲得した彼女、その前向きな姿勢は私も本当に尊敬し、憧れの存在です。
私も一歩一歩夢に向かって頑張って行けたらと思っています。
夢にチャレンジ!夢に向かって疾走!