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世界の派遣から
  
 
第5回:マリオナ・カラカスさん(バルセロナ)

スペイン・バルセロナ出身の28歳。

政府関連の貿易振興に関わる事務所で事務職を務めたのち、3カ月の短期雇用形態で、現在はネット関連のコンテンツ営業補佐を任されている。おもにスペインとフランスの客先を担当。

スペイン語・カタラン語・フランス語を常用し、慣れない技術者との打ち合わせも担当している頑張り屋でもある。

マリオナ・カラカスさん
 
  派遣は、スペインでも考慮すべき当然の雇用形態
   
  

ここスペインでは、業務経験のない者を正社員で採用するところは、まずありません。「正社員」が標準的な雇用形態ではありますが、派遣も「考慮すべき当然の雇用形態」です。

私の場合、派遣は学生時代からお世話になっています。学業と仕事の両立を図る場合、派遣を最初の選択肢とすることは、極めて通常の選択といえます。学生にとって、大変手間が掛かることやエネルギーを使う部分をフォローしてくれる「派遣の3大メリット」は、とても心強いものなのです。

サグラダ・ファミリア1つめは、派遣会社を通じての職探しの場合、自分の希望に合った職探しの手間が省けること。これは学生に限らず、派遣会社を通じで職を得る大きなメリットです。自分の希望にあった職を探すことは、意外と大変なもの。求人の情報は日曜の新聞やネットで得ることはできるのですが、登録しておけば連絡をもらえるというのは実際に便利ですし、気分的にも余裕が出てきますね。

学生にとっては学業が優先事項、となると労働時間帯の制限が出てきます。この条件をクリアにしてもらえるのも派遣会社のおかげ。これが2つめの大きなメリットですね。条件折衝等もやってくれるので、仕事を探す身分にしてみれば色々とわがままを聞いていただいて申し訳ないくらい。テストの期間中は不規則な時間帯ですし、もちろんバケーションは「休暇」ですから仕事はしたくありません。スペイン独特の発想かもしれませんが、私たちは心のどこかに「お休みのために仕事をしている!」という感覚がありますから、この点については皆明確な意見を持っているんです。

そして3つめのメリットは、将来のキャリアに繋がる経験を得ることができることです。これはとくに重要ですね。スペインでは、業務経験がなければ正社員としての採用はありません。まだ職種の選定ができていない私のような立場の人は、短期期間でも得た経験を活かして選択肢を狭めていく必要があります。派遣会社は、それを可能性にしてくれる強い味方ですね。

    
 
  派遣があったからこそ、私らしいキャリアプランが描けました
   
  

私の場合、フランス語との付き合いが長いので、得意の3カ国語を活かした仕事をしたいと思っていました。しかし、ここバルセロナではフランス語ができる人が多く、長所として活かしきるのは難しいことだと派遣の仕事を通じてわかりました。3カ国語を操ることは自分を有利な状況にはできても、決定的な要素としては認められなかったのです。「語学ができれば、それを活かした仕事ができる」と楽観的に考えていたので、とてもショックでした。そこで、「国際ビジネスとIT関連」というキーワードで仕事を探し始めました。これが私のキャリアプランを描くきっかけでした。

技術者でもない私がIT関連を選んだのは、伸びている産業であり、ITが身近に思えたから。女性の視点でソフト面からIT産業に関わる仕事、これを希望しました。そして今、それを実現しつつあります。また、実際に責任ある実務に携わってわかったのですが、得意のフランス語の評価は客先との実績を残すことによって無形の財産となるのだな、ということ。社内でも予想以上の評価をいただき、努力してきたことが認められて自分自身への自信に繋がりましたし、本当に良かったと思います。

    
まだ職種の選定ができていない私のような立場だと、短期間でも得た経験を活かし、選択肢を狭めなければいけません。派遣会社は、それを可能にしてくれる強い見方ですね。
  シエスタという風習が薄れている都市部。その中で理想とする生活スタイルとは?
   
   バルセロナ 「スペイン」というと、シエスタ(昼食後の長めの休憩)、フラメンコ、そしてパエリアなどが一般的なイメージでしょうが、都市部ではこれらの言葉はなかなか当てはまらず、私の町バルセロナでは他国のことのようにさえ思えます。普段の生活の中でシエスタをとることは、まさに夢。でも、ハードな仕事の後にはゆっくりとしたお休みがあり、これを本当に心待ちしています。なぜ仕事をしているのかという問いに、バケーションのためと答えるのはまんざら嘘ではなく、むしろバケーションをしっかりとって、心身のリフレッシュができるから、また仕事を頑張れるんだと思います。

正社員になると休暇をとる権利がしっかりありますので、自分の好きな仕事をしつつ、お休みはしっかりエンジョイ。そして、家族や友人と過ごす時を楽しむ…これが私の理想とする生活スタイルですね。
    
  仕事とは?家族とは? 私なりに導き出した答えは…
   
  

スペインでは「産休や育児に対する法制度」が整っているので、家庭と仕事の両立は可能です。周囲を見ても共働きが多いですね。私はキャリア思考ではありませんが、仕事は人生の中で重要な部分を占めていると思いますし、そうであって欲しいとも思います。仕事を一生懸命している女性は、やっぱり光って見えますね。とはいっても、やはり自分自身があって、家族を大事にということには代わりありません。仕事と家族のどちらを優先?という質問に答えるのは難しいですが、基本はやっぱり家族であることに間違いありませんね。

    
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