イギリスでの雇用形態は大別して「フルタイム(正社員)」「パートタイム(準社員)」「コントラクト(契約社員)」「テンポラリー(短期契約社員)」の4種に分かれます。パートタイムはほぼ正社員と同じですが、就業時間がフルタイムの社員よりも短く、中小企業や母親業と兼任する女性に多い就労形態。コントラクトとテンポラリーはエージェントを通して給料のやりとりが行われます。
テンポラリー職が繁忙期にアシスタント業務を行うために採用されることが多いのに対して、コントラクト職は正社員と同様の責任が課される例が多く、数カ月後には、企業が直接雇用に踏み切るための、いわば正式雇用の準備期間と見なされることが多いようです。そのため、企業内では正社員・契約社員・コントラクト社員の区別はほとんどなく、充実感もちょっとした不満も同等に感じられるという利点があります。
イギリスでは会社よりも職種に依存する例が多く、自分のキャリアを積んでより条件の良い企業に転職するのが通例です。ですから、契約社員といっても新卒からベテラン社員までその内容はさまざま。なかには独立できるほどの実力を持って、コントラクト職を渡り歩いている人も見られます。そのため、雇用形態によってその人の社会的地位が決定されることはないですね。 |