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IT Columns 【文字コードで世界に出る〜さらば!文字化け〜】
文字コードを理解するキーワード
02   前回は、今、なぜ文字コードに着目するかをご説明しました。一応、納得して戴けたこととして(汗)―― いざ、文字コードに向かい合ってみると、教科書的な説明だけでは理解が難しいことに気付かされます。それにはいくつもの理由がありますが、歴史的な経緯や国同士の利害などから現在の文字コードがひじょうに複雑な様相を呈していることがそのもっとも大きな理由です。

 そこで、いきなり複雑怪奇な世界に突入する前に、今後の見通しを示しておく意味も兼ねて、今日の文字コードの状況を端的にあらわすキーワードを2つあげておきましょう。

キーワードは「国際化」と「多漢字」

 まず、1つ目のキーワードは「国際化」です。
 以前は、日本では日本語だけ、アメリカでは英語だけ、フランスではフランス語だけ……というように国毎にコンピュータで扱える文字が決まっていて、それでもさほどの不自由はありませんでした。 しかし、世の中全体が国際化してきたのに伴い、「日本のパソコン上でフランス語の文章を作成したい」「日本語と中国語が混じったメールを送信したい」といった要望が出てきました。

【図1】
アラビア語だって自由自在

 そこで、文字コードも国単位のローカルな世界から、国境を越えた国際的な世界(図1)へと急速に移行しつつありますが、過渡期ゆえの「制限」や「不便さ」がまだたくさん残っているのが現状です。

 もう1つのキーワードは「多漢字」です。
 コンピュータで扱える漢字はJIS規格として定められている「JIS漢字」がベースとなっていることはご存じかと思います。JIS漢字では第一水準と第二水準を合わせて6355字の漢字が規定されていますが、もし、「コンピュータで扱える漢字はJIS漢字の6355字だけ」と思っている人がいたら、それは正確な理解ではありません。

 JIS漢字は今を遡ること30年近く前の1978年にその最初のバージョンが作成された文字コードですが、その後、「漢字が足りない」「自分の名前を表記できない」といった声が多くあがってきたことから、1990年に「補助漢字」が、そして2000年には「拡張漢字」がどちらも漢字不足を補う目的で作成されたため、今日では優に1万を超える漢字が規定されています(図2)。

【図2】
拡張漢字ならこんな言葉もOK

 しかし、規格こそ作成されたものの、現状ではまだ誰もが時と場所を選ばずに気軽に補助漢字や拡張漢字を利用できる環境は整っていません。先ほどの「国際化」と同様に、「多漢字」の方も過渡期と言ってよいかも知れません。

 「国際化」と「多漢字」―――どちらもユーザの便宜性を高めるために考え出された方向性ですが、これから5年〜10年とかけて、これらを実現する過程においては様々なトラブルが起こると予想されます。そういったトラブルに的確に対応する上でも、文字コードに対する正しい理解が役立つワケです。

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