前述した通り、「NEC特殊文字」と「IBM拡張文字」はそれぞれWindows以前にNECと日本IBMのパソコンが搭載していた外字によるものです。Ⅰ・Ⅱ…Ⅹなどのローマ数字(大文字)と№・℡・㈱・∵の4つの記号はどちらにも含まれていたため、マイクロソフト社がWindowsのシステム外字としてこの両方の外字セットを採用した時点で、双方の外字領域に重複して収録されてしまったものです。
また、「NEC選定IBM拡張文字」は「IBM拡張文字」をNECが別のコード領域に割り当てたものであるため、これもWindowsの「システム外字」として重複して収録されてしまったものです。
今となっては、いかにも無駄なことをしたように見えてしまいますが、MS-DOSからWindowsへと移行する段階では、「それまでに作成されたデータ資産をいかに無駄にすることなく、引き継ぐか」が重要な課題となっていましたので、PC-9801シリーズやPS/55シリーズの外字をそのまま継承することも必然的に求められていたのです。
では、実際にこれらの3種類のシステム外字はどうやって利用することができ、また、利用するうえでの注意点があるのでしょうか? 次回は、そこら辺を追究していきたいと思います。