ATOKならシステム外字変換時に警告を表示 |
作家やライターなど、文章を書くことを稼業としている人の中には、わざわざお金を出してATOKを購入して利用している人が少なくありません。
確かに、WindowsやOfficeに標準添付しているMS-IMEもバージョンを重ねる都度、賢くなってきましたので、通常のビジネス文書を書くうえで支障を感じることはほとんどなくなりました。しかし、ATOKにはより的確な日本語を、よりスピーディに入力する機能がたくさん搭載されているところが魅力でしょうか。
NEC特殊文字やIBM拡張文字などのシステム外字の入力を警告する機能もそのひとつです。
まず、ふつうに「さん」とキー入力して、[スペース]キーを押して変換させてみましょう(図1)。
|
 |
|
 |
全角文字の「3」、半角文字の「3」、漢数字の「三」「参」に続けて、丸付き数字の③、ローマ数字のⅢとⅲが変換候補に表示されます。③・Ⅲ・ⅲはいずれもWindows固有のシステム外字です。
ATOKツールバーを右クリックして、「プロパティ(環境設定)」を選択します。ATOKの変換機能を設定する「ATOKプロパティ」が開きますので、「設定項目」欄で「校正支援」→「機種依存文字」を選択して、「電子メール(E-Mail)などで問題になる文字を指摘する」チェックボックスをONにします(図2)。
|
 |
|
 |
先ほどと同じように、「さん」とキー入力して変換操作を行います。
すると、今度は変換候補の中からNEC特殊文字の③を選ぶと、画面上には未確定の状態で「③《機種依存文字》」と表示されます(図3)。
|
 |
|
 |
「機種依存文字」という表現はWindows以前の時代に各メーカーの機種毎に異なる外字が備わっていたことの名残りです。ここでは「Widnows固有の文字」といった意味で使われています。
画面上の「《機種依存文字》」という表示は一時的なものですので、確定させた時点で消えて、丸付き数字の③だけが入力されます(図4)。
|
 |
|
 |
「髙」や「彅」などのIBM拡張文字の場合もかな漢字変換時に同様の警告表示があらわれます(図5)。
|
 |
|
 |
メール送信時に外字をチェックするメールソフト |
ATOKの「校正支援機能」を使えば、使ってはいけない場面でうっかり丸付き数字などを使ってしまうのを防げますが、他の文書から丸付き数字が入った文章をメールの文面にコピー&ペイストした場合やMS-IMEを使っている場合などはどうしようもありません。
そこで、一部のメールソフトには送信するメール中に本来、メールで使うべきでない文字が使われていた場合に警告を表示する機能が備わっています。
ここでは、その一例として、ATOKと同じジャストシステム社が発売している「Shuriken Pro4/R.2」を紹介しましょう。
Shuriken Pro4/R.2で新規メールを作成する画面を呼び出し、本文中に①や㈱といったNEC特殊文字、「高」や「彅」といったIBM拡張文字を入力したうえで、「送信」ボタンをクリックします(図6)。
|
 |
 |
 |
【図6】
システム外字を含んだメールを作成・送信すると |
|
|
 |
すると、実際にそのメールが送信される前に、「外字の置換」ダイアログがあらわれ、送信しようとしているメール中に機種依存文字が使われていることが警告されます(図7)。
|
 |
|
 |
メールの送信先もWindowsユーザーとわかっていて、文字化けする恐れがないことがわかっている場合は「そのまま送信」ボタンをクリックします。そうでなかったら、①を「(1)」に置き換えるなど、システム外字を別の字に変更するように指示します。
残念ながら、Windows用のメールソフトとして圧倒的なシェアを持っているOutlook Expressにはこのような便利な機能が備わっていません。確かに、Windowsユーザー同士であれば、気にする必要はないかも知れませんが、日本では携帯メールを利用あるいは併用している人も少なくありません。もう少し日本のユーザーの使い方を想定した機能を搭載してほしいところです。
|