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IT Columns 【文字コードで世界に出る~さらば!文字化け~】
21以降の丸付き数字を使うには
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 ここ数回の連載で説明してきた通り、Windowsでは「NEC特殊文字」として①~⑳の丸付き数字が定義されていて、実際、標準的な日本語フォントである「MS明朝」や「MSゴシック」にも収録されています。これらの記号は外字の一種ですので、本来、メールなどでは使うべきでない文字なのですが、かな漢字変換を行うMS-IMEでふつうに変換できてしまうこともあって、広範に利用されているという現実があります。
  ①~⑳で利用できれば、その続きの21以降の丸付き数字も入力したいと思うのが人の常なのでしょうか。Web上の質問サイトなどを見ると、「21以降の丸付き数字はどうやって入力するの?」といった質問を本当によく見かけます。

 そこで、今回は外字の話の番外編として、21以降の丸付き数字を利用する方法を紹介しましょう。

「外字エディタ」を用いて、21以降の丸付き数字を作成する

 外字と言えば、ワープロ専用機やMS-DOSの時代にはユーザ自身がドット単位で作成するものでした。しかし、現在では字の形を点ではなく、線で表現するアウトラインフォントが当たり前となっています。
 アウトラインフォントは文字の拡大や縮小を行っても、ギザギザが目立ったり文字の形が崩れたりしないところが最大の長所ですが、その一方で、ユーザ自身がデザインするにはひじょうに手間がかかるところが短所です。そこで、Windowsに標準添付している「外字エディタ」ではユーザがドット単位で外字をデザインすると、自動的にそれをアウトラインフォントに変換してくれる仕組みとなっています。

 「外字エディタ」の基本的な操作手順などはヘルプを参照して戴くこととして、ここでは21以降の丸付き数字の外字をデザインする際のポイントだけを説明しましょう。
 21以降の丸付き数字の外字をデザインするには、既にある丸付き数字の字形を参照・複写します。たとえば、丸付き数字の21であれば、まず、「参照」ウィンドウに既存の⑪の字形を呼び出して(文字コードは246A)、その字形全体を「編集」ウィンドウにコピー&ペイストします(図1)。

「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-1 「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-1
【図1】
「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-1

 「編集」ウィンドウの十の位の1の部分だけを削除したうえで、再度、「参照」ウィンドウに既存の⑳の字形を呼び出して(文字コードは2473)、今度は十の位の2の部分だけを「編集」ウィンドウにコピー&ペイストします(図2)

「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-2 「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-2
【図2】
「外字エディタ」で21の丸付き数字を作成-2

 これで21の丸付き数字の完成しました。
 実際にWord文書中に入力してみましょう。「外字エディタ」で作成した外字には読みが付いていませんので、その読みから変換入力することはできません。MS-IMEの「IMEパッド-文字一覧」を呼び出して、上部の「文字種の選択」欄で「外字」を選択し、リンクさせたフォントを選択すると、いま作成した丸付き数字の21があるハズですので、クリックして入力します(図3)。

丸付き数字の21をWord文書に入力 丸付き数字の21をWord文書に入力
【図3】
丸付き数字の21をWord文書に入力

市販の外字フォントを用いて、21以降の丸付き数字を作成する

 「外字エディタ」はWindowsに標準で添付している機能ですので、誰でも無料で使えるところがメリットですが、21だけならともかく、さらに多くの丸付き数字が必要となると、作成に骨が折れます。また、文書の見栄えが大切な場合には明朝体やゴシック体などの書体にあわせてそれぞれの外字を作成する必要があり、これは結構、面倒です。

 そこで、よりお手軽に21以降の丸付き数字を利用できる方法として、市販の外字フォントや市販ソフトに添付している外字フォントを利用する方法を紹介しておきましょう。
 若干のコストはかかるものの、21~100までの丸付き数字だけでなく、四角付き数字や丸付き英字、ハート記号等々、さまざまな記号を利用できます。また、ドット単位で作成した字形をアウトラインに自動変換する「外字エディタ」では拡大・縮小したときに微妙に字形がおかしくなることがありますが、これらの外字フォントは最初からアウトラインで設計されていますので、どんなに拡大・縮小しても字形が崩れることがない点も大きなメリットです。

 まず、ご紹介するのはイーストが発売している『記号外字1800V2 ビブロス外字版』(税込み価格21,000円)です。
 その名の通り、1800字もの外字を収録したフォントで、0~100の丸付き数字のほかに、リサイクルマーク、単位記号、省略文字、人名用漢字など、JIS漢字で規定されていない漢字や記号が大量に収録されています(図4)。

『記号外字1800V2 ビブロス外字版』 『記号外字1800V2 ビブロス外字版』
【図4】
『記号外字1800V2 ビブロス外字版』

 『記号外字1800V2 ビブロス外字版』は便利そうだけど、「ちょっとお値段が……」あるいは「そこまでの記号は要らない」という方には『筆王2006』(税込み価格5,229円)をオススメします。

 『筆王2006』はアイフォーが発売している年賀状作成ソフトですが、楷書体や丸ゴシック体など、さまざまな書体の日本語フォントに加えて、正楷書体・楷書体・明朝体・ゴシック体の4書体用の外字も添付しており、その中に0と21~100の丸付き数字も含まれています。

 『筆王2006』添付の外字の入力方法も、先ほどの「外字エディタ」の場合と同様です。「MS-IMEパッド―文字一覧―」の「文字種の選択」欄で「外字」を選択し、さらに、フォントを選択すると、『筆王2006』添付の外字が一覧表示されますので、クリックして入力します(図5)。
 「21」あるいは「にじゅういち」といった適当な読みを付けて単語登録しておけば、21以降の丸付き数字をよりスピーディに入力可能となります。

『筆王2006』添付の外字をWord文書に入力 『筆王2006』添付の外字をWord文書に入力
【図5】
『筆王2006』添付の外字をWord文書に入力

 さて、これまで17回に渡って、JIS漢字やWindowsのシステム外字など、もっぱら日本国内を対象とする話題を中心に紹介してきました。
 第2部として、Unicodeを中心とする国際的な文字コードの話題に入っていく予定としていますが、準備などのため、しばしの間、お休みを戴きます。

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