ITトピックス
Vol.44 気になる「Vista」の売れ行きは?
Written by 清水哲郎
1月30日にWindowsの新しいバージョン「Vista」が発売されて、丸2ケ月がたちました。現在、家電店やPCショップの店頭に並んでいるパソコンのほとんどはVistaが搭載されたモデルとなっています。
しかし、職場を見回してみても、Vistaが搭載されているパソコンはほとんど見かけませんし、知人に話題を振ってみても、「あぁ、そう言えば、出たみたいだね」と冷ややかな返事が返ってきます。
一方、開発元のマイクロソフト社自身は「前バージョンのXPを上回る売れ行きである」と発表するなど、盛り上げに躍起になっています。
そこで、「Vista」の売れ行きなどを伝える報道をいくつか紹介しましょう。
強気のマイクロソフト社?
「『Windows Vista』、予想以上の売れ行き」
「Japan.internet.com」 2007年3月28日付け記事
http://japan.internet.com/busnews/20070328/12.html
米マイクロソフト社の「Windows Vistaの一般販売開始後1か月間の全世界での売れ行きはXPのペースを上回っている」という発表を伝える。
同記事によると、販売開始後1か月の間に2000万本を超えたが、これはXPに比べると、2倍以上も早いペースだとか。
IT系のメディアの多くが同様の記事を載せるが、この数字は小売店舗で販売したパッケージ版のほかにパソコンメーカーに販売したVistaライセンスなども含めた合計である点に注意が必要だ。
米国での店頭売れ行きはXP以下
「「発売後一週間のパッケージ版Vistaの販売数がXPを下回る」--NPD調査」
「ZDNet」 2007年2月16日付け記事
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20343222,00.htm
米国の市場調査会社市場NPDのAmazon.com、Best Buy、Circuit City、CompUSA、Kmart、Office Depot、OfficeMax、Staples、Targetといった大手小売業者各社の売上データに基づくVistaの売れ行きを伝える。
同記事によると、「発売後1週間を見た場合、VistaはXPより売上本数が約59%少なかった」という。
Vista搭載モデルの売れ行きはイマイチ
「Vista発売2週目に早くも失速」
「PC Watch」 2007年2月15日記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0215/bcn.htm
日本のマイクロソフト社は日本国内でのVistaの売れ行きを発表していないので、その代わりにVista搭載モデルのパソコンの売れ行きでその出足を見てみよう。
全国2,280店舗の量販店のPOSデータを集計している「BCNランキング」によるパソコンの売れ行きについて、Vista「発売第1週目となる1月29日〜2月4日におけるPCの販売台数は、前年同週比6.1%増となり、2006年2月からの前年割れの状況を脱皮したが、発売第2週目となる2月5日〜11日の集計では、前年同週比3.4%減と前年割れに逆戻りとなった」と伝える。
また、Vistaのエディション別の売れ行きについては、「Ultimateが31.3%、Home Premiumが42.6%、Home Basicで8.2%、Businessで5.6%」という集計結果を紹介。これは、店頭でわざわざVistaパッケージを購入するのは上級ユーザが多いためだろう。
「辛口予測 戸田覚のPC進化論−Vistaでパソコンが値上がりした!」
「デジタルARENA」
2007年2月1日付けコラム
http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20070130/120719/
日経BP社の「デジタルARENA」サイトに連載されている人気コラム「辛口予測 戸田覚のPC進化論」がVista搭載パソコンをチェック。
「Home Basicを搭載した、512MBメモリーのパソコンは、原則見送りだ。特に前記した、デザインを変えていないモデルはいらない。メモリーを1GBまで強化しないと、絶対に不満を感じるはずだ」と断言。
実際、今店頭に並んでいる春モデルは従来モデルをマイナーチェンジしたものが多く、魅力に乏しい。「夏モデルには、素晴らしい新モデルの投入を期待したい」という指摘はまったく同感だ。