ITトピックス
Vol.46 インターネット上で提供される仮想空間「Second Life」
Written by 清水哲郎
最近、テレビや新聞などで「セカンドライフ」という言葉をよく見かけます。この言葉、おもに2つの意味で使われています。1つ目は「第2の人生」という意味で、団塊の世代の方々が続々と定年を迎える中、「これからの人生をどう過ごすか」をテーマとした番組や記事のタイトルの中で使われています。
もう1つ、ここ1年ほどの間に急速に注目を集めているのがインターネット上で3次元の仮想空間を提供するサービス「SecondLife」です。
「SecondLife」は米国のリンデンラボ(LindenLab)社がインターネット上で提供する仮想世界です。ユーザ数は4月時点で500万人を超えて、さらに加速度的に増えていると言われています。
ユーザは「SecondLife」の世界の中で色々な場所を見学したり乗り物に乗ったり出会った人と会話をしたりモノを買ったりしますが、従来からあるオンラインゲームとは違って、「黄金を獲得する」「敵を倒す」といった最終的な目的が定められていません。実世界の人生とは別に、「SecondLife」の中で2番目の人生を過ごせるところ多くの人達が魅了されているワケです。
「SecondLife」がこれだけ注目を集めているのは、実世界のビジネスともリンクする可能性を秘めているところにも大きな理由があります。
実際、日産自動車、トヨタ自動車、BMW、SonyBMG、IBM、SunMicrosystemsといった企業が「SecondLife」内に支店を設けて様々なプロモーションを行っていますし、最近では中古書店としてお馴染みBOOKOFFが出店して話題となりました。
今回はそんな「SecondLife」を取り巻く話題を紹介しましょう。
SecondLife公式サイト
「SecondLife」を開発・提供するリンデンラボ(LindenLab)社の公式サイト。
http://secondlife.com/world/jp/
サービス自体は現在、まだ日本語されていないが、日本語の公式サイトが用意されているので、基本的な機能や遊び方(過ごし方?)、無償サービスと有償
サービスの違いなどを日本語で読めるようになっているのがうれしい。
英語版サイトはこちら
http://secondlife.com/
SecondLifeを知る
日経パソコンPConline「SecondLife入門(1)」〜「同(7)」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070322/266059/
SecondLifeの世界を実際の画面を交えて紹介する全7回のレポート。
登録の仕方に始まり、SecondLifeの中で移動や会話をする方法、「アバター」
と呼ばれる仮想自分の容姿や服装を変える方法、ぜひ訪れてみたいスポットなど、SecondLifeのイロハを教えてくれるので、一度は目を通しておきたい。
企業にとってのSecondLifeとは?
ZDNetJapan「大企業の進出が相次ぐ─人気の仮想世界「SecondLife」とは?」
http://japan.zdnet.com/sp/feature/06sp0130/story/0,2000066437,20342652,00.htm
Reuters、SonyBGM、Adidas、Reebokなどの有名ブランドを持つ大企業が相次いで、SecondLifeに出店している現状を伝える。
SecondLifeトレーニング講座も登場
「デジタルハリウッド・セカンドライフ・プロジェクト」サイト
http://www.dhsl.jp/
デジタルコンテンツに特化した「株式会社立大学」を抱えるデジタルハリウッドが主催するSecondLifeの利用を支援するサイト。おもにSecondLifeでのビジネス展開を検討している企業ユーザ向けにトレーニング講座を開催している。SecondLifeを利用するには5月初め時点では英語サイトで登録する必要があるだけに、日本語で丁寧に書かれた導入マニュアルが公開されているのもうれしい。
SecondLife公式ガイド
インプレス社「セカンドライフ公式ガイド」注文サイト
http://home.impress.co.jp/reference/2405.htm
SecondLifeの公式ガイドブック『SecondLife:TheOfficialGuide』の翻訳本。5月17日発売で、価格は\3,360(税込み)。本書以外にも、『セカンドライフの歩き方』(アスキー・\1,260)、『セカンドライフ(SecondLife)はじめ方から稼ぎ方まで』(毎日コミュニケーショ
ンズ・\1,380)など、数多くの解説書が発行される。
日本では不人気?「SecondLife“不”人気、7つの理由」
ITmediaNews2007年3月7日付け記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/07/news074.html
IT系の雑誌やサイトでは大きく取り上げられている割に、自分の回りを見まわしてみても、実際にSecondLifeに参加しているというユーザはあまり多くない。
SecondLifeの(1)登録が面倒、(2)PC要求スペックが高い、(3)操作が難しい、(4)何をしていいかわからない、(5)何をするにもお金がいる、(6)広告だらけ、(7)人気があるのはエロかギャンブルといった現状での問題点を指摘する。
ソニーのSecondLife対抗サイト
「PS3版「セカンドライフ」!
世界規模の3DオンラインコミュニティSCEI「Home」が春からβテスト開始」
デジタルARENA2007年3月12日付けコラム
http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20070311/121186/
アメリカのサンフランシスコで開催されたゲーム開発者向けのイベント「GameDevelopersConference」で、ソニー・コンピュータエンタテインメン
ト(SCEI)社が発表した「Home」の概要を伝える。
「Home」は、PlayStation3ユーザがオンラインでつながった仮想世界の中で、仮想自分のキャラクタを操って他のPS3ユーザとコミュニケーションができるというもので、いわば「PS3版SecondLife」。サービスは2007年秋から開始予定。