ITトピックス
Vol.62 初級シスアドが無くなる!情報処理技術者試験が大幅変革
Written by 清水哲郎
新年を迎えて、「今年こそ、資格を取ろう!」とか「最新のIT動向に疎くなったので、勉強し直そう!」などと誓った方もいるのではないでしょうか。
IT関係の資格と言えば、四半世紀以上の長年に渡って、我が国におけるIT技術者の育成に貢献してきたのが「情報処理技術者試験」ですが、最近では「試験内容が最新の技術動向を反映していない」「試験区分が細分化しすぎていて、どれを受ければよいかわからない」等々の批判の声があがって、実際、受験者も下降傾向にありました。
そこで、同試験を実施している経済産業省の指定試験機関である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では新しい試験制度を検討してきましたが、昨12月末に最終報告書として「情報処理技術者試験 新試験制度の手引−高度IT人材への道標−」を公表しました。
新試験は2009年度春期から実施
「IPA、情報処理技術者試験の制度改正の最終報告書
−「初級シスアド」は「ITパスポート試験」に」
>>Enterprise Watch 2007年12月25日付け記事
2007年12月25日に公表された最終報告書の概要を伝える。
現状11種類ある上級試験は9種類に整理したほか、初心者向けの「初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)」が「ITパスポート試験(IP)」に形を変える。
現行制度による試験は2008年度秋期までで、2009年度春期からは新制度に移行するが、一部の商業高校で行われている教育に配慮して、「初級シスアド」だけは2009年度春期まで継続実施される(2009年度春期は「初級シスアド」と「ITパスポート試験」の両方を実施)。
新試験制度の詳細を理解する
「「情報処理技術者試験 新試験制度の手引」
−高度IT人材への道標−の公表について」
>>情報処理技術者試験センター 2007年12月25日付け発表情報処理推進機構(IPA)の新試験制度審議委員会が公表した「情報処理技術者試験 新試験制度の手引 −高度IT人材への道標(みちしるべ)−」(PDF文書)などが公開されている。
新試験制度の概要はIT系のWebサイトや雑誌などにも掲載されるだろうが、受験を考えているなら、この公式報告書もぜひ、ダウンロードしておきたい。
現行の「情報処理技術者試験」はこうなっている
「情報処理技術者試験は受験すべきか?」
>>@IT自分戦略研究所 2001年6月21日付け記事
「情報処理技術者試験」は昭和44年(1969年)に「情報処理技術者認定試験」として始められて以来、幾度かに渡る新試験の追加や名称の変更を経てきた。
現行の試験は平成13年(2001年)春期に変更されたもので、本記事ではその際の変更の狙いと概要がまとめられている。
今年、受験を考えている人は目を通しておきたい。
情報処理技術者試験は価値がない?
「情報処理技術者試験は,存在価値がなくなったのか?」
>>ITpro 記者の眼 2006年12月11日付けコラム
最盛期の2002年には80万人を超えていた「情報処理機技術者試験」の応募者数が2006年には60万人と、ピーク時の4分の3以下にまで落ち込んだ現状を踏まえて、情報処理技術者試験を所轄する経済産業省の改革の動きや同試験を改めて評価するようになった企業側の動向などを伝える。
「Oracle Master」などのベンダー系の資格は業務に直結しているというメリットがある反面、短い製品寿命を反映して、資格の寿命も短いというデメリットがあるのに対して、情報処理技術者試験は即戦力にはなりにくい反面、「長い目で見た人材育成のツールとしてIT資格を活用したい、という人材育成担当者の思惑が見て取れる」とする指摘は説得力がある。
「2008年版 「いる資格、いらない資格」」
>>ITpro 『日経ソリューションビジネス』誌2007年11月15日号から転載
『日経ソリューションビジネス』誌が2007年10月に主要ソリューションプロバイダ150社に実施したアンケート調査の結果をレポートする。
「従業員に取らせたい資格」といった調査項目に加えて、「資格取得者に対する一時金平均支給額」といった調査項目もある。例えば、「基本情報技術者」の一時金平均支給額は前年比12.6%増えて3万円台に乗せたが、「初級シスアド」は前年比14.1%減少して1万8000円台にまで下がったとする指摘などは、これから資格取得を考えている人には気になるところだろう。
即戦力重視ならベンダー系資格を取ろう
特定の企業や職種への就職を目指している人や既にそういった仕事に就いている人なら、
ベンダー系資格を取った方が即戦力をアピールできるだろう。
人気のある主だったベンダー系資格をまとめて紹介しておこう。
>>ORACLE MASTER(日本オラクル)
>>シスコ技術者認定(シスコシステムズ)
>>MCP/MCA(マイクロソフト)
>>SUN技術者認定試験(サン・マイクロシステムズ)
>>IBM技術者認定制度(日本IBM)