ITトピックス
Vol.68 Offie2007形式が国際標準に
Written by 清水哲郎
昨年9月の本コラムで「オフィス文書のファイル形式、果たして軍配は?」という話題をお届けしました。オフィス文書のファイル形式の標準化をめぐって、マイクロソフト社のOffice2007がベースとなっている「Office Open XML(OOXML)」と、OpenOffice.orgなどが採用している「Open Document Format(ODF)」が激しく争っている旨を伝えたものです。
その時点では、既にISO標準となっている「ODF」に対して、「Open XML」は劣勢の立場に追いやられていましたが、マイクロソフト社を中心とする陣営の巻き返しもあって、つい先日、「Office Open XML」もISO標準となるべく承認されました。
オフィス文書の標準化は、「今後、どのオフィス製品を使うべきか」といった現場的な問題に直結するだけでなく、官公庁や企業において効率的な文書システムを構築するうえでも無視できない課題ですので、IT業界に関わる以上は関心を持ち続けたいテーマのひとつです。
そこで、改めて、「Open XML」と「ODF」という2つのオフィス文書の標準化をめぐる話題をご紹介しましょう。
「Office Open XML」がISO標準へ
「マイクロソフトの「オフィス」形式、文書管理の標準に・ISO」
>>NIKKEI NET 2008年4月3日付け記事
国際標準化機構(ISO)が4月2日、「Office Open XML」を国際標準として認めると発表したことを伝える。
日経系列のIT関係のサイトだけでなく、日本経済新聞本体に相当する「NIKKEI NET」に掲載されたことからも、このニュースの影響力の大きさが伺える。
「Microsoft OfficeのOpen XMLがISO標準に」
>>マイコミジャーナル 2008年4月2日付け記事
「Office Open XML」の標準化に対する投票結果として、投票権のあるメンバーの75%以上が必要であるのに対して86%の賛成票を獲得した旨を伝える。
「ISO/IEC DIS 29500 receives necessary votes for approval as an International Standard」
>>http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1123
「Office Open XML」の標準化に対する投票結果を伝えるISOの発表文(英文)。
「Office Open XML」の今後
「マイクロソフトの「Open XML」、ついにISO標準化で承認--今後の展開は?」
>>ZDNet builder 2008年4月2日付け記事
ISO標準化が決まったことを受けて、「Office Open XML」陣営の側は検討の過程で提案された変更を反映するため、Office2007のアップデートが必要となる一方で、「ODF」を支持してきた陣営からは複数の標準が存在することに異議を唱えたりする声が出ているという。
「欧州委員会、「Open XML」の標準承認プロセスに対するマイクロソフトらの関与を調査」
>>CNET Japan 2008年4月3日付け記事
ISO標準化の過程において、マイクロソフト社がデスクトップ用ソフトウェア市場の独占状態を不正に利用しなかったか、ヨーロッパの独占禁止規制当局が調査を行っていると伝える。
コンバータも登場
「Microsoft Expands Document Interoperability」
>>米マイクロソフト社 2006年7月6日付けリリース(英文)
ファイル形式の標準化の動きとは別に、Officeソフト、OpenOffice.orgがお互いの文書形式に対応するコンバータを用意する動きも出ている。
本リリースは、米マイクロソフト社がWord・Excel・PowerPointで「ODF」形式のファイルを読み書きできるようになるアドインソフトを開発するオープンソースプロジェクトを支援するというもので、その成果は既に以下サイトで公開されている。
「OpenXML/ODF Translator Add-in for Office」
>>http://sourceforge.net/projects/odf-converter/
同様のプラグインはサン・マイクロシステムズ社からも公開されている。
「Sun ODF Plugin 1.1 for Microsoft Office」
>>http://www.sun.com/software/star/odf_plugin/index.jsp