ITトピックス
Vol.74 「Adobe Acrobat 9」
Written by 清水哲郎
「PDF」はユーザや媒体向けの新製品ニュース、株主や投資家向けの決算資料などを発表する際に一般的に利用されている文書形式ですが、それだけでなく、企業が保存することを義務付けられている帳票類のデジタル化を認めた「e-文書法」が2005年に施行されたのに伴って、文書内容が改ざんされたり盗み見されたりしない文書形式としても欠かせない存在となっています。
そんな「PDF」の開発元であるアドビ・システムズ社の純正ツール「Adobe Acrobat」の最新バージョン「Adobe Acrobat 9」が発売となります(7月11日発売予定)。Word文書などをPDF形式に変換するだけであれば、安価なPDF作成ツールでも十分でしょうが、「Adobe Acrobat 9」ではPDF文書を用いてアンケートを配布・集計する「PDFフォーム」機能、同じPDF文書を見ながらコメントを付けたりチャットしたりできる「レビュー」機能、複数ファイルを1つにまとめて、さらにその見せ方や順番などを細かく指定できる「PDFポートフォリオ」機能、PDF文書内に埋め込んだFlashムービー(FLV)を再生する機能などを搭載して、コレボレーション・ツールあるいはプレゼンテーション・ツールへと、その利用範囲を拡大しつつあります。
今回は、そんな最新版「Adobe Acrobat 9」を理解できるサイトをご紹介しましょう。
Acrobat 9を概観する
Acrobat 9登場、新機能「PDFポートフォリオ」、FLVビデオや3Dも統合
>>ITmedia Biz.ID 2008年6月3日付け記事
6月3日に国内で正式発表された「Adobe Acrobat 9」の種類やおもな新機能を紹介する。
ちなみに、「9」では、無償版の「Reader」のほかに、「Standard」、「Pro」、「Pro Extended」の3種類の製品がリリースされる。
旧版の「Acrobat 3D」の機能を統合した最上位「Pro Extended」はすこし特殊なので、PDF作成の基本機能に「PDFフォーム」機能などを追加した「Standard」か、あるいは、さらに目玉機能の「PDFポートフォリオ」を追加した「Pro」が中心となるだろう。
アドビ・システムズ社Acrobatサイト
>>http://www.adobe.com/
「Adobe Acrobat」あるいはPDFについての情報を得るなら、アドビ・システムズ社の「Acrobat」サイトチェックも欠かせない。
「Reader」「Standard」「Pro」「Pro Extended」の比較、ユーザ事例、レビュー、FAQなどの情報のほか、全機能を30日間試せる体験版も公開されている(現在、「Pro」「Pro Extended」の2種類の体験版を公開中)。
Acrobat 9の新機能を知る
新登場「Adobe Acrobat 9」は何ができるのか--新旧メニューを比較
>>ZDNet builder 2008年6月3日付け記事
「Adobe Acrobat 9」で新たに搭載された機能に的を絞って解説する連載「Adobe Acrobat 9の底力を見極める」の第1回として、前バージョン(8)とメニュー構成を比較する。
なお、同連載は以下の通り、続いている。
Adobe Acrobat 9--複数コンテンツをPDFポートフォリオでまとめる
>>ZDNet builder 2008年6月11日付け記事
Adobe Acrobat 9--Acrobat.comでライブコラボレーション
>>ZDNet builder 2008年6月17日付け記事
Adobe Acrobat 9--フォームウィザードで楽々データ収集
>>ZDNet builder 2008年6月24日付け記事
Adobe Acrobat 9--音声やクイズを埋め込んでeラーニング
>>ZDNet builder 2008年7月1日付け記事
PDFへのFlashの組み込みも実現 − Acrobat 9が登場、Office文書をプレビューできる新機能搭載
>>@IT 情報マネジメント 2008年6月3日付け記事
「Adobe Acrobat 9」の目玉機能である「PDFポートフォリオ」については、米アドビ社のマーケティングマネージャーの声を交えて、その用途などを紹介するこちらの記事もわかりやすい。
Readerも「9」の公開を開始
PDF閲覧の最新版「Adobe Reader 9」が登場、Flashが動作可能に
>>ITpro 2008年7月2日付け記事
「Standard」や「Pro」などの製品版の発売に先立ち、既に無償版「Reader 9」の公開が始まっている。
Flash Videoを正式にサポートして、FLV形式のFlashをPDF上で再生できるようになったほか、製品版Acrobat 9で作成できる「PDFポートフォリオ」形式のPDFを閲覧できる、専用サイト「Acrobat.com」と連携してコラボレーション作業を可能とするなど、大幅に機能が拡充している。
PDFが国際標準に
Adobeの「PDF」仕様がISO標準に認定
Googleの「Adobe Acrobat 9」に追いつけるのか?
>>ITpro 2008年7月3日付け記事
「PDF 1.7」が国際標準化機構(ISO)によってISO標準(ISO32000-1:2008)として正式に認証された旨を伝える。
既にPDFは実質的な標準(デ・ファクト・スタンダード)とはなっているが、正式なISO規格となったことによって、今後、「PDF 1.7の仕様公開や、将来的な更新と開発作業はISOの管轄となる」という。