これまで、コミュニケーションとしての面接に軸足を置いて展開してきましたが、今回から4回に渡り面接をコミュニケーションの目的とポイントに当てはめ、面接のキモの部分を説明します。
今回のテーマは、「面接のキモ(1) 〜挨拶の力〜」です。
内定獲得へ向けた、面接の目的を大きく分けると次の4つです。1番目は“面接官との人間関係をつくること”。2番目は“自己PRや志望動機など、自分のメッセージをきちんと伝えること”。3番目は“面接官の気持ちを掴むこと”。4番目は“相手を動かすこと”。そして最後は“採用したい”と面接官に思ってもらうことです。
「挨拶」は、1番目の人間関係つくりに欠かせないもので、相手の警戒心を解き、相互に親しみを感じさせてくれるコミュニケーションの、いわばお役立ちツール。そして面接では、その場を共有しながら一緒にいる感覚が持てること、つまりお互いが話しやすく、リラックスできる関係を作るために有効です。ある程度の心の余裕がなければ、面接官に自分の考えや気持ちを伝える絶妙な言葉や表情は出てきません。面接にあたり、お辞儀のタイミングや話す内容などは頭に入れてきたつもりでも、いざ本番になると緊張のあまり顔面は硬直し、ほとんど仮死状態…という痛々しいほどの人を私は何人も見てきました。これでは、自分のメッセージや気持ち、人間性を伝えるどころか、面接官がしらけ、または同情されてしまった…なんてこともあるかも知れません。面接で緊張するのは当然ですが、入室の際の爽やかな挨拶で自分から緊張の空気を破ることができれば、気分が楽になって自分だけではなく面接官も話しやすい雰囲気になります。つまり、これが面接官との人間関係を作ることにつながります。
それでは、挨拶のルール・基本中の基本をチェックしてみましょう。
[1]いつでも、だれにでも
[2]明るく笑顔で元気よく
[3]アイコンタクトを忘れずに
[4]自分が最初に
[5]お辞儀を添える
─── これって、当たり前のことだと思っていませんか?意識してやっていましたか?できていますか?実は、毎日の挨拶には作法やルールがあり、すばらしい挨拶はまさに技術なのです。基本ができている明るい挨拶、プラス思いが込められていれば、相手にいい第一印象を与え、その後の人間関係を築く上でも効果的で楽な潤滑油になります。面接では、この「挨拶の力」を利用して先手を取って自分のペースにしてみてください。昔の日本では、言葉には「言霊(ことだま)」と呼ばれる不思議な力があると信じられていました。挨拶にはまぎれもなく不思議な力があるのです。基本を意識して、気持ちを込め、自分らしい自然な笑顔の挨拶でその不思議な力を見方にする。是非、試してみてください。
次回は「面接のキモ(2)〜聴く力」です。
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