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【タイトル】新卒TODAY
第7回
面接のキモ(3)〜話す力[後編]〜
自分の話し方や発している声を意識する
【2008/4/17】

前回は「面接のキモ(3)〜話す力〜」の前編として会話姿勢や表情、アイコンタクトについて取り上げましたが、今回は声の力や話しのテンポや間について進めていきます。

みなさんは、自分の話し方や発している声を意識していますか?
過去に、ビデオやテープレコーダーを通して自分の発する声や歌を聞いた時など「誰、これ!?」と思った方は少なくないと思います。毎日自分が聞いている声と本当の自分の声は、驚くほど印象も違うはずです。自分の声を変えたい、もっと良くしたいと思うなら、今の声を確認した上でなりたい声に向けて発声や話し方を意識したり、トレーニングしたいものです。誰もが、努力することで本来の自分が持っているいい声を出したり、磨きをかけることができるのですから。

言うまでも無いことですが、声にはもって生まれたタイプがあります。理想的なのは、まさに身体から声を出しているという感じで、響きや力のある声です。でも、理想的とは言えないモノトーンのイメージでとおりの悪い“閉じた声”や、強くてきつい“尖った声”でも、その声のタイプを活かして自分の魅力にしている人もいます。
例えば、女優の黒木瞳さんは典型的な閉じた声質の持ち主ですが、落ち着いて艶のある雰囲気そのままの小さくてもきれいに響く発声をして役作りに活かしています。そして、その黒木さんは“カバードボイス”を実践している人です。“被せられた声”という意味の、あまり聞きなれないこの発声法は、鼻腔への振動を意識して、声を丸くするように上品に出すという難しいものです。

欧米の中流階級以上では、“カバードボイス”で話すのがマナーとされ、子供のころからボイストレーニングを受けるのが当たり前だったといわれています。それくらい人の耳に心地よく、知性を感じさせるのでしょうね。
私の勝手な感覚では、なぜか青森の津軽弁があの微妙に鼻から抜ける暖かい感じが、和製“カバードボイス”に聞こえてしまいます。

さて、トレーニングが必要な“カバードボイス”は別として、自分本来のいい声を出すためのポイントを以下に挙げてみました。

  • いい姿勢・・・肩を背骨に対して水平に広げるイメージで胸を張り、あごは水平で目線は真っ直ぐ前に向ける。

この姿勢では鼻腔が開いて、鼻腔の空気が共鳴することで、声はより響いて深い音として相手に伝わります。ところが、このときに首が前に出ていると鼻腔へのルートが閉ざされて十分に響かない、つまり魅力がないどころか、聞き取りにくい声になってしまうのです。

  • 目や顔の表情をいきいきさせる・・・あごを含めた表情筋を柔軟に動かすと声帯も開いて、鼻腔への響きもよくなります。
  • 正しい呼吸・・・腹式呼吸の練習を習慣にして、声をこもらせないように、前に押し出すイメージで!
  • 口の開け方、声の出し方の練習をする・・・口の開け方や舌の位置を意識して、母音・語尾をはっきり発音する。口をはっきり開けないと声は不明瞭になり声量も少なくなります。
  • 自分の声に敏感になる・・・自分が発している声を意識することで、声だけでなく内容に無駄が無く話し方が洗練されてきます。

2点目は会話の間やテンポです。音楽や映画でも、ゆったりと流れるスローテンポと、たたみかけるようなアップテンポがうまくミックスされているから愉しめるように、会話でもテンポのメリハリをつけることが大切です。頼みごとや相手との人間関係を築くために情感に訴えるような時はスローテンポで、効率性や迅速さが求められる報告や会議の場面などではアップテンポで話すべきです。前者は余裕が必要だし、逆に後者のように事務的に進めたい時にゆっくり話していては、相手にいらいらされてしまいますね。そして、メリハリをつけるためには、強調したい言葉をゆっくりと強めに話すのはもちろんですが、その言葉の前にちょっとした間を入れると、相手はその間の意味を探るような感じで注目してくれます。

また、「終わりよければ、〜」のことわざにもあるように、全体の印象が語尾によって変わることにも意識したいものです。語尾を強く言い切ると意思の強さを感じるし、逆にやさしくふんわりまとめると全体の印象までソフトになります。
最近、司会業でも活躍している俳優の谷原章介さんはマイルドな語り口とその笑顔が魅力ですが、彼を見ても明らかなように、口調と表情はセットです。柔らかな口調で締めれば穏やかな表情になるし、きっぱりした口調であればきりりとした表情になります。つまり言葉の調子を変えるだけで、自然に表情も言葉の調子に合ってくる訳です。

私達が話をする際に表情を意識することはあっても、発する声が表情に反映される点には意識が及ばないものですよね。面接でも、明るく元気な印象を与えたい初っ端の挨拶では、少し高めで強く押し出すように、自分の経験や思いをこめた志望動機を話す際はしっとりと情感をこめた声の出し方をすると効果的です。面接に限らず、様々なシーンの目的に合わせて、自分の声を上手に使い分けていきたいものです。

次回は、“面接のキモ”最終回、「面接のキモ(4)〜自己開示〜」の中で、会話での気持ちの部分にフォーカスしていきます。

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