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【タイトル】新卒TODAY
第10回
企業が重要視する「人柄」 【2008/4/17】

こんにちは。フジスタッフ新卒派遣担当の渡邊です。

今回は、2008年度就職活動全体の振り返りでふれた「企業が重要視する『人柄』」について取り上げたいと思います。
前回の終わりに、「次は『人柄』についてです」と自分で予告しておきながら、この「人柄」、実に様々なものと関係性が深く、明確に「これだっ!」と説明しにくいものだけに書くのがとても難しい。時には遠い目になって考えたりしているうちに、ついつい筆を置いてしまっていましたが…覚悟を決めて書いていきます。

人はもって生まれた性格に加えて、幼少期からの経験や親など周囲の人々の影響を受けながら「人柄」が形成されていきます(諸説ありますが)。そして学生時代は、数々の新鮮な経験を通して人間的な能力や特性が集大成され、その人らしさを表す個性がはっきりしてくる大事な時期と考えられます。
つまり、成人する前後のこの時期に、「その人らしさ」が自他共に認めるくらい自然に馴染んできたもの、それが「人柄」として現れてくると思います。

さて、仕事をする上で重要な「人柄」について考えてみたら、次のような言葉が浮かんできました。

  • 素直さ(従順という意味ではありません)
  • 物事への前向きな解釈と行動
  • 立ち直りの早さ
  • つくり笑いではない本心の笑顔
  • 自分勝手ではない態度
  • 自分を客観視できる事
  • 考える意思と力
  • 社会へ貢献するという意識
  • 挨拶ができる
  • お礼が言える
  • 肯定的に物事を考える、言える
  • 人をほめる事が出来る
  • 人の成功や幸せを祝福できる
  • 本音で話せる
  • 先入観で人をみない
  • 否定から入らない

実はこれらは全て、新卒派遣の内定者向け研修の中で、私が何度もお話ししている事です。人として当たり前の事ばかりだけど、普段から意識していないとなかなか実行できません。しかし、仕事を円滑に進めるためのベースとなる「人柄」に根ざした大事な事なのです。

人柄のあり方、受け止められ方

それでは、仕事をベースに「人柄のあり方や受け止め方」を考えてみましょう。考えていくと、その職業や場面、相手との関係性によって変わってくる事に気が付きます。

身内の事で恐縮ですが、私が密かに尊敬の念を抱いている刑事のいとこは、信念を持ちながら努力している姿勢が伝わってきます。以前は軟弱(!)だった彼が、誰が見ても立派な(言い過ぎ?)警察官になれたのは、「警察官」という役割と信念がそうさせたのでしょう。
仕事の特性や経験がそれまでの「人柄」に影響を与えて、その人になる。「仕事が人柄をつくる」とはよく言ったものですね。

仕事では必ず相手がいる、相手がどのような形で自分の「人柄」を受け止めるかをイメージする事で、自分のあるべき姿が見えてくる事があります。○○らしさ、○○ならこうするべき、という固定観念にとらわれると、自分らしさを見失ってしまいます。仕事をベースにすると、この「人柄」の受け止め方は場面や要望によって様々なのです。

突然ですが、ちょっと想像してみてください。
あなたは美容室にいる時、どんな気分ですごしたいと思いますか?
ある美容師さんの話では、『美容師も技術はさることながら人気がものをいう商売だから、顧客満足度を高めたい。お客様には、おしゃべりで気持ちよくストレスを解消してもらうため、話しかけるように指導されている』 のだそうです。
そういえば、美容師さん向けのコミュニケーション講座も盛況との事。しかし、お客様全員が、リラックスのために会話を愉しみたいわけではありませんよね。雑誌を読んでいたい、何も考えたくないなど、要望は一律ではないはずです。
事実、誰もが「よく喋る」と評する私ですが、美容室では「寡黙の人」。話しかけないでほしい…
「寡黙だけど、確かな技術と癒し系の雰囲気」こんな人柄の美容師さんが私にとっては、最高です。つまり状況や相手によって、こうあってほしい、好ましいと感じる「人柄」も変化してくるわけです。

どんな仕事においても、「○○しなければならない!」という「べき論」には捉われずに、自分の個性や相手との関係性を大事に対応していく必要があります。

就職活動と人柄

若い皆さんにお伝えしたいのは、自分の個性を大切にして、決め付けてしまわない事。
企業が言う「人柄」とは、「社風に合っていて、その個性を活かして成長してゆける人材」という意味だと思います。自分を決め付けず、自分がどうありたいのか、どんな時に嬉しいのか、頑張る事ができるのか、そんな「やる気のもと」を見つけた上で、興味のある会社の社風や求められる人材、人柄に照らし合わせてみましょう。

採用企業の視線には、学生時代を経てまとまった人間的魅力や良心性のように、シンプルな意味の「人柄」の良さに加え、自社の業界、職種、社風に溶け込み実績を上げて成長していける人材かどうか、という仕事ベースの「人柄」を見る視点があります。
選考を受ける側は、自分が企業にとって投資に値する成長株かどうかを判断される事になる訳です。自分という「人柄の素材」を、企業という調理器具や器、レシピを使って、見た目も味もいい料理にするという意識を持つ事で、企業が重要視する「人柄」になれると私は思います。

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