【第111回】
WordでVista添付の「メイリオ」フォントを使うと、
行間が異様に拡がってしまう
Windows Vistaには、システム用フォントとして、従来までの「MS UIゴシック」の代わりに「メイリオ」という日本語フォントが添付しています。
「メイリオ」フォントは特に液晶画面上で横書き文章が見やすいようにデザインされており、和文と欧文が混在した文章の可読性が高いことも特長の1つとなっています。
「メイリオ」フォントはWindowsがデスクトップやメニューの表示に使うだけでなく、文書の作成時などにユーザが使用することもできますが、Wordの文書中で「メイリオ」を指定すると、その箇所の行間が異様に拡がってしまうという問題があります。
日本語フォントがInternal Leading(ヨーロッパで使用される文字のウムラウト記号やチルダ記号が描画される領域)を持っていないという前提で、日本語版Wordは1ページあたりの行数指定からページレイアウトを行いますが、「メイリオ」は例外的にInternal Leadingを持っているため、行間が空いてしまうのがその原因とされています。
折角、読みやすい文書を作るうえで効果がある「メイリオ」フォントですので、Wordで拡がってしまった行間を修正する方法を紹介しましょう。
Wordの既定フォントである「MS明朝」と「Century」を用いて文書を作成した後、
文書全体を選択して、そのフォントをVista添付の「メイリオ」に変更すると……
「ホーム」タブの「段落」グループの右下にある「ダイアログボックス呼び出し」ボタンをクリックする(Word2003までなら、「書式」→「段落」を選択する)
「段落」ダイアログの「インデントと行間隔」タブの「行間」欄で「倍数」を選択した後、その隣の「間隔」欄で「0.87」と指定し、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックボックスをOFFにする
当初の「MS明朝」と「Century」を使用した場合とほぼ同じ行間になる
ひらがなや漢字の中に半角の英数字を混ぜた場合、「メイリオ」フォントでは全角文字と半角文字のバランスがよい。上は「MSゴシック」の場合、下は「メイリオ」の場合
また、「MSゴシック」や「MS明朝」などの日本語フォントでは「太字」の設定をしても印刷時にほとんど強調効果がないが、「メイリオ」は太字用の字形データを収録しているため、印刷時にもきちんと強調効果が出る