【第123回】
特殊なフォントを用いたWord文書を配布した際に
書体が変わらないようにしたい
データのやり取りをした時に必ず同じ書体で表示されることが保証されている日本語フォントは、Windowsに標準添付している「MS明朝」「MS P明朝」「MSゴシック」「MS Pゴシック」の4種類に限られます(Windows Vistaではこの4種類に加えて「メイリオ」も標準添付していますが、XPなどの旧環境とデータ交換した場合には「メイリオ」の書体では表示されません)。
WordやExcelなどのOfficeソフトで作成した文書の中でOfficeソフトに添付している「HG ゴシック」「HG 行書体」「HG 丸ゴシック M-PRO」などの日本語フォントを使っていた場合はデータ交換をしてもそのまま同じ書体で表示されるでしょうが、年賀状ソフトなどに添付している特殊なフォントを使っていた場合にはその文書を開く環境にも同じフォントが存在しないと、同じ書体で表示されません。
Wordには、文書中で用いられているフォントがない環境で文書を開くと、別の似たフォントで代替表示する仕組みが備わっていますので、文書内容が読めなくなってしまうことはありませんが、文書によっては別のフォントで表示されたのでは意味や効果がなくなってしまう場合があります。
そのような場合には、特殊なフォントを用いた側で文書を保存する際、文書中で使われているフォントを文書内に埋め込んでおくと、同じフォントが存在しない環境でその文書を開いても、きちんと同じ書体で表示されるようになります。
あるラベル作成ソフトに添付している「AR PなごみPOP体B」フォントを用いて、保養施設の予約受付を告知するWord文書を作成した
このWord文書を「AR PなごみPOP体B」がない環境で開くと、そのフォントが適用されていた文字列がすべて普通の明朝体で表示されるため、折角の装飾効果が台無しに
このWord文書を作成した環境で文書を開いて、「ツール」メニューから「オプション」を選択する
「オプション」ダイアログの「保存」タブの「TrueTypeフォントを埋め込む」チェックボックスをONにしたうえで、保存を実行する
再度、このWord文書を「AR PなごみPOP体B」がない環境で開くと、今度はきちんと「AR PなごみPOP体B」の書体で表示された
ただし、フォントによっては文書が読み取り専用となって文書内容や書式の変更ができなくなったり、文書内容を変更追加してもそのフォントの書体で表示されなかったりすることがある
Word2007の場合、「制限されたフォントの削除」ボタンをクリックすると……
この文書の中で「AR PなごみPOP体B」フォントが使われていた箇所がすべて明朝体フォントで代替表示されて、編集できるようになる