ここ数年の間のインターネットの爆発的な普及には目を見張るものがあります。Web上で市場情報を集めたり、海外の得意先と時間を気にせずにメールのやり取りをしたり、インターネットはとても便利なものですが、残念なことに「コンピュータウイルス」というリスクも無視できない大きな存在となりつつあります。
ほんの数年前までは「メールに添付している怪しいファイルを開いてはいけない」という"常識"さえ守っていれば、安全と言えました。
ところが、1999年に登場した「BubbleBoy」というウイルスがこの常識を一変させました。なんと、受信したメールのメッセージ内容を閲覧するだけで、添付していたプログラムが勝手に実行されて、ウイルスに感染してしまったのです。
その後も、同様の仕組みを採用したウイルスが続々と登場していますが、なぜ、メール内容を閲覧するだけでウイルスに感染するのでしょうか?
DMの類などで綺麗に装飾を施した画像入りのメールが届くことがありますが、これはWebページを作成する際に用いるHTMLを用いて、フォントの種類やサイズを指定したり、画像を挿入したりしたもので、「HTMLメール」と呼ばれています。 HTMLメール自体が悪いわけではありません。問題なのは、HTMLメールを悪用すると、添付しているプログラムを自動的に実行することができてしまう点にあります。
Outlook ExpressなどのメールソフトではHTMLメールのメッセージ内容を表示するのに、WebブラウザのInternet Explorerを利用しています。本来であれば、そんな悪さができないようにInternet Explorerではしっかりとガードしているハズですが、たいへん困ったことに、ある条件が揃ったときに自動的にプログラムを実行してしまうという欠陥があり、ウイルスはこの欠陥を突いているのです。
現状ではマイクロソフト社が随時、公開している修正プログラムの適用に加えて、Norton AntiVirusなどのウイルス対策ソフトの導入が欠かせませんが、「予算がない」「忙しくて手がまわらない」など、何らかの事情でまだこれらの対策を施していない場合は最低限、メールソフト単体でできる対策だけでも行っておきましょう。 |