今さら聞けないPC常識
【第2回】 ファイル名の後ろに付いている「.DOC」や「.XLS」って、何?
―― 「ファイル拡張子」の働きを知る ――
 今回のテーマは「ファイル拡張子」です。そう、ファイル名の最後に付いている「.JPG」とか「.HTML」といった、1〜4文字の文字列のことです。
 MS-DOS時代からパソコンを使ってきた人であれば、常識とも言えるファイル拡張子ですが、Windowsでは出荷時にファイル拡張子を表示しない設定となっていることもあって、最近の新人の中にはその存在すら知らない人もいるようです。

 今回は、この「ファイル拡張子」について、新入社員の吉田くんが抱いた疑問に先輩社員の大沢さんが答えます。
 「ファイル拡張子」をいつも見える状態に
   
大沢さんのパソコン画面を何気なく覗き見た吉田くんが素っ頓狂な声で質問を投げかけてきた。
吉田くん 吉田くん 「あれぇ、先輩、そのファイル名の後ろに付いているディーオーシーって、何ですか?」
大沢さん 大沢さん ディーオーシー? ああ、ワード文書のファイル名のお尻に付いている「.DOC」のことね」
  吉田くん 「そ、そうです。僕のパソコンのファイルの名前にはそんな文字列は付いていないんですけど」
  大沢さん 「これはね、「ファイル拡張子」と言うものなの」
   
大沢さんの説明通りに、吉田くんが〈登録されている拡張子は表示しない〉チェックボックスをはずして、「OK」ボタンをクリックすると、先ほど開いていたフォルダ内にあったファイルの後ろに拡張子があらわれた(図3)
【図1】ファイル拡張子が非表示
   
  大沢さん 「吉田くんのパソコンはファイル拡張子を表示しない設定になっているわね。ファイル拡張子を表示するには〈ツール〉→〈フォルダ オプション〉を実行して、「フォルダ オプション」ダイアログの「表示」タブの〈登録されている拡張子は表示しない〉チェックボックスをはずすの(図2)。どう、できた?」
   
【図2】ファイル拡張子を表示させるには
   
   
吉田くんのパソコン画面(図1)を覗いて、大沢さんが説明を続けた。
【図3】ファイル拡張子を表示
   
  吉田くん 「おぉぉ、ぜんぶのファイル名の後ろにその拡張子というのが付きました」
  大沢さん 「Windowsは、ファイル名のお尻に付いている「ファイル拡張子」を見て、それぞれのファイルの中身がどんなものなのか、理解しているの。うちの職場でよく見かけるファイル拡張子はこんなものだけど(図4)、ほかにもたくさんあるわ」
   
ファイル拡張子 ファイルの種類
.DOC ワード文書
.XLS エクセルブック
.PPT パワーポイントのプレゼン
.TXT テキスト
.JPG .GIF .PNG 画像(写真やイラスト)
.MP3 .AAC 音楽
.WMA .RM 動画
.PDF PDF文書
.COM .EXE プログラム
【図4】おもなファイル拡張子
   
 「ファイル拡張子」はどんな働きをするの?
  吉田くん 「先輩がいま言った〈ファイルの中身を理解する〉って、どういうことですか?」
  大沢さん 「例えば、このファイル、「README.TXT」というファイル名だから、ファイル拡張子は「.TXT」よね。で、このファイルをダブルクリックすると……」
   
【図5】ファイル拡張子が(.TXT)のファイルをダブルクリックすると
   
   
大沢さんが「README.TXT」ファイルをダブルクリックする(図5)と、Windowsに添付している「メモ帳」が起動して、「README.TXT」ファイルの内容が表示された(図6)
【図6】「メモ帳」が起動して、ファイルの中身が表示された
   
  吉田くん 「なるほど。今まで何気なく、データファイルをダブルクリックすると、そのデータファイルを作成したプログラムが起動して、データファイルの中身が開いていましたけど、ファイル拡張子が関係しているんですね」
  大沢さん 「そう、たとえば、〈ファイル拡張子が.TXTであれば、メモ帳で開く〉〈.DOCであれば、Wordで開く〉といった風にWindowsに登録してあるの」
   
 セキュリティ上も「ファイル拡張子」は大切だ
大沢さん 「ねぇ、吉田くん、〈メールに添付していたプログラムファイルやインターネットからダウンロードしたプログラムファイルは安全だとわからない限り、実行してはいけない〉のはわかっているわよね?」
  吉田くん 「僕の場合、インターネットからダウンロードするのは、写真ファイルや映像ファイルだけですから、大丈夫です」
  大沢さん 「その妙な自信が危ないわね。例えば、このファイルの中身は何?」
   
大沢さんは自分のパソコンでちょっと操作をしたうえで、フォルダの中を吉田くんに見せた(図7)
【図7】このファイルは画像と思ったら
   
  吉田くん 「えぇと、ファイル拡張子が「.JPG」ですから、画像ファイルですね?
  大沢さん 「ブー! 実際にはこのファイルは画像ファイルではなくて、プログラムファイルなの」
   
再び、大沢さんは自分のパソコンでちょっと操作をしてから、先ほどのフォルダの中を吉田くんに見せた(図8)。
【図8】実はプログラムファイルだった
   
  吉田くん 「えっ! こんなファイル名の付け方ってありですか?」
  大沢さん 「普通はこんなファイル名の付け方はしないわ。だけど、ウイルスを作った人がそのプログラムにこんなファイル名を付けて、インターネットでばらまいたら、どうなる? もし、ファイル拡張子を表示しない設定になっていると、さっきの吉田くんみたいに、画像ファイルだと誤解して、ダブルクリックしちゃう人がいっぱい出るでしょ? これ、実際に使われている手なのよ」
  吉田くん 「なるほど、だから、さっき先輩は〈セキュリティ上もファイル拡張子は表示させておいた方がいい〉と言ったワケですね」
  大沢さん 「それにしても、人のパソコン画面を覗き見るのは関心しないわね。部署内のセキュリティも強化しなくちゃ」
  吉田くん 「す、す、すいません」
     

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