解説
「おられる」の「おる」という言葉は、古めかしいので、重みのある言い方のように感じられます。そこで、相手にも「おる」を使う人がいますが、これは間違いです。
「おる」は「いる」のていねいな言い方で、へりくだる意味もあるので、相手に使うことは避けましょう。
「おられますか」では自分のほうが偉くて、相手がへりくだる側になってしまうのでよくないのです。
たとえ「おる」に「られる」という尊敬の助動詞を付けたとしても、ダメです。
正しくは「いる」の尊敬表現である、「いらっしゃる」という言葉を使います。
また他社の人を呼ぶ場合、「佐々木課長」という言い方をしてはいけません。親しさを強調してそう言うのかもしれませんが、なれなれしい印象があります。
ここでは「課長の佐々木様」もしくは「課長の佐々木さん」などとしなければなりません。
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答え |
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「課長の佐々木様はいらっしゃいますか。」
【具体例】
○○商事の××と申しますが、課長の佐々木様はいらっしゃいますか? |
フレーズ例
- ○「課長の佐々木様をお願いいたします」「お願いしたいのですが」
- ※取引先など、つきあいの長い相手の場合には「お願いいたします」と言うこともできます。初めての相手には、やはり「いらっしゃいますか」と言いましょう。
- ○「課長の佐々木様はおいででしょうか」「おいでになりますか」
- ※「おいで」は「いる」のもう1つの尊敬表現です。
NGフレーズ例
- ×「課長の佐々木さんはいますか?」
- ※「いますか」では相手への敬意がなく、失礼です。「さん」も初めての相手には「様」と言う必要があります。
- ×「課長の佐々木様はおりますか?」
- ※「おる」を使うのが間違いです。
- ×「課長の佐々木様はいらっしゃられますか?」
- ※「いらっしゃられますか」は二重敬語ですので、ダメです。敬語を2つ以上重ね着することは基本的にいけないとされています。敬語を重ねて使うのは、さらに相手を尊重することになると思っている人がいますが、間違いです。
- ×「金井という者ですが・・・課長の佐々木様はいらっしゃいますか」
- ※まず自分から名乗ってから相手を呼ぶという順序はよいのですが、「〜という」ではなく、「金井と申しますが」と言うべきです。
- ×「山田ですが・・・課長の佐々木様は・・・」
- ※「ですが」には「相手は当然、私を知っているはず」という含みがあり、やや尊大な印象があります。どんなに親しくても、直接の本人ではない電話口に出た人にまでそのような言い方をするのは失礼です。
もう1歩
「おられる」という表現が正しいという人がいます。
これは、「おる」に丁寧語としての用法もあるので、「おられる」も間違いではないというのです。
専門家でも意見が分かれていて、意見は統一できていませんが、「間違いである」という声も多いので、あまり用いないほうが無難でしょう。
さらにもう1歩
「佐々木様はいらっしゃいますか」という表現は、相手の都合を無視した一方的な表現とも言えます。電話をかけて呼び出すのはこちらの都合だからです。
そこで呼ぶ出す相手への配慮として、手が空いているかどうかを確認したほうがより好ましい表現として、「佐々木様はお手空きですか?」があります。
在席しているかどうかだけではなく、電話に出られるかどうかまで気遣う、少々高度な表現です。「恐れ入りますが」で取り次いでもらう相手への配慮もしているので、さらに好感度はアップするでしょう。
会社などに電話をかけて目指す相手がとってくれることはまずありません。取り次ぎを頼むのが普通です。敬語では相手や状況に応じた使い分けが必要ですが、あらかじめ想定したフレーズを覚えていれば、相手の呼び出しもスムーズです。
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