解説
敬語の第一歩とも言うべき、「お」について、今回は勉強しましょう。
お嬢さまになるためには、この「お」は完璧に使いこなす必要があります。がんばりましょう。いえ、これはビジネス向けでした。ですが、「お」を効果的に使いこなすことは、ビジネスにも十分通用します。
私たちはものを丁寧に言おうとするとき、「お顔」「お花」「ご意見」「ご随意」などのように、何でも「お」を付けたがりますが、だからといって、何にでも付ければいいものではありません。付けていけないものに付けてしまっては、お嬢さまらしさを演出するどころか、かえって「お下品」になってしまいます。
まずは「お」と「ご」の使い分けですが、漢字で書けば両方とも「御」でよいのですが、問題は口に出して言うときです。
一般に、和語には「お」がつき、漢語には「ご」が付くことは覚えておきましょう。和語は訓読み、漢語は音読みする言葉と考えるとわかりやすいですね。
お心遣い(ご配慮) お考え(ご意見)
お住まい(ご住所) お招き(ご招待)
お知らせ(ご通知) お教え(ご教示)
ただ「会計」「時間」「電話」「返事」などには「お」が付き、「もっとも」「ゆっくり「ゆるり」には「ご」が付くなど、例外も多くあります。
さらに、「お」「ご」を付けてはいけない場合があります。
1つは、外来語の「ビール」「コーヒー」「ジュース」「パソコン」「リボン」などには付けてはいけないことです。女性やサービス業の方が言うのを耳にすることがありますが、やはり不自然です。
2つは、自分の所属するものには原則として付けません。「お客様のお席はこちらです」はよいのですが、「わたくしのお席」では、ただの気取り屋です。慎みましょう。
「お」「ご」は基本的なルールはあるのですが、例外も多くて、整理すればするほどわかりづらくなってしまいますので、どちらを付ければよいかなどは個別に覚えたほうが早道です。
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答え |
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@お A× Bご C× Dご Eお |
もう1歩
「お身体のお具合がお悪いとお聞きしたのですが・・・」のように、あまりにも「お」を乱用すると、敬意を示すどころか、かえってマイナス効果です。敬語では、最後の部分を締める動作の言葉に、きちんとした敬語を用いれば、敬意は全体をカバーするという原則があります。
さらにもう1歩
文法的な話をすると、この「お」は尊敬や謙譲を表すために付けたり、言葉を飾るために付けたりすることがあります。例えば「お読みになる」「ご利用になる」であれば尊敬表現、「お受けいたします」「ご送付します」であれば謙譲表現です。
話題の人物や相手に関係のないものを上品に、美しく表現する「飾り」の言葉を「美化語」と言います。特にお嬢さまのような、女性の言葉に多く見られます。美化語は、上品な物言いとして、自分の品位を高めるための表現なので、使うか使わないかは個人差があります。これを適切に使えば品のある、やわらかい言葉遣いになりますが、過剰に使いすぎるとかえってひんしゅくを買うことになりかねません。
ちょっと頭に付ければそれでよいような気になってしまうので、ついつい使いすぎてしまう「お」。でも「おコーヒー」や「お洋服」など、あまり付けすぎると不自然になることもたくさんあります。美化語としての「お」は控えめにして、尊敬や謙譲表現としての「お」はなるべく使えるように心がけた方が、よりお嬢さまらしさを効果的に演出できるでしょう。
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