解説
前回(第12回)のつづきです。今回は「尊敬」表現の作り方として、「特別な助動詞を付ける」というパターンを学びましょう!すでに使ったことがある方も多いと思いますので、正確な使い方を覚えるつもりで確認しましょう。
前回のように、その動詞に「言い換え語」の敬語がない場合は、動詞に「特別な助動詞」をつけて、敬語にします。その助動詞はいくつかありますが、最もよく使われるのが「お(ご)〜になる」という表現です。
この「お(ご)〜になる」という表現は、機械的にほとんどの動詞に使える上に、敬意もたいへん高いので、とても便利です。覚えてしまいましょう!具体的には下記のようになります。
「出かける」 → 「お出かけになる」
「喜ぶ」 → 「お喜びになる」
「楽しむ」 → 「お楽しみになる」
「調べる」 → 「お調べになる」
「注文する」 → 「ご注文になる」
「れる」「られる」は、使い方に注意!
「特別な助動詞」のなかには、有名な「れる」「られる」もあります。
「読む」 → 「読まれる」
「出る」 → 「出られる」
この表現はほとんどの動詞に適応でき、簡単に作れることから、たいへんよく使われています。ただ、簡単に作れることもあって、敬意が低く、敬語としてはあまり上品ではありません。さらに「尊敬」の意味を添えるほかに、「受け身」「可能」「自発」などの意味を表すのにも用いられますので、混乱してしまうこともあります。
さらに言うと、「出られます」を「出れます」というように、いわゆる「ら抜き言葉」を使ってしまう心配もあります。
誤解を避ける意味でも、「尊敬」表現は「お(ご)〜になる」を標準に言うようにしましょう
答え
「お探しになっていた」
※「お探しされていた」は、謙譲表現の「お〜する」に、尊敬の助動詞である「れる」を付けたかたちなので、不適切です。
もう1歩
「れる」「られる」は、自分に近い人や、あまり仰々しく敬語を使わなくてもよい場面では、使っても良いでしょう。
作り方は簡単でも、実際に使うのはたいへん難しく、相手や話の内容によって使う判断が必要なので、高度なテクニックを要します。
さらにもう1歩
その他「お(ご)〜なさる」「〜なさる」「お(ご)〜くださる」という「特別な助動詞」もありますが、「言い換え語」と「お(ご)〜になる」の2つを使えば十分です。
尊敬表現という言葉どおり、最終的には相手を思いやる気持ちが根底にないと、その場に適切な敬語が使えないものです。なかには尊敬に値しない人もいるかと思いますが・・・。そこは大人の対応をしましょう。
つねに相手の立場に立って、失礼にならないように考えながら、使いこなせるようにがんばりましょう!
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