解説
若い人たちでよく「私的には・・・・」というように、「〜的」を付けて、よく表現をするのを耳にします。「自分的には・・・」「ユリコ的にはね・・・」「気持ち的に・・・・」などです。
これらは「〜としては」「〜については」「〜のような」と言うべきところを「的」で済ませた、手抜きの言葉と言えるでしょう。
この「〜的」は付けなくても十分通じます。「私的には・・・」ではなく、「私は・・・」で十分なのです。ではどうして、わざわざ「的」を付けるのでしょうか。
それは、「私的には」のほうが断定的ではないからです。そのものズバリ言えばいいところをあいまいにしているのです。「ストレートには言いたくない」という心理が隠されているのかもしれません。
若者同士が、仲間内であいまいな関係を保つために使うのはよいのですが、職場や接客の場で使うことはふさわしくありません。
このように「〜的」という言葉は、話し手にとっては楽な表現なのですが、聞き手にとってははっきりせず、あいまいに聞こえる表現ですので、ビジネスのようなきちんと正しく伝えなければならない場では不向きなのです。
もう1歩
この表現は、「あなた的には、どうなの?」「会社的には・・・」と何にでも付けたがる傾向があります。最近では、文章にも付ける人がいます。
×「商売で売買の当事者ばかりでなく、その商売自体が社会にも貢献する」的な
考え方を、「三方よし」と言います。
というのも間違いですので、気をつけましょう。
さらにもう1歩
ビジネスの場で、自分のことを「ジブン」と言う人がよくいます。間違いとは言い切れませんが、一般的ではありません。
ビジネスの場で自分のことをいうとき、「わたくし」「わたし」と呼ぶのが一般的です。
「わたくし」の場合は、かなり地位の高い人や、外部の目上の人と話すとき、また会議など改まった場で話すときに使います。
「わたし」の場合は、「わたくし」よりもカジュアルな言い方なので、いつも顔を合わせている上司や、外部の同等の地位の人などと話す場合に使います。
婉曲表現は人間関係の潤滑油ですが、誤った表現では逆に相手を不快にさせるだけです。注意しましょう。
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