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“食べる”という行為は、あまりにも当たり前すぎて意識なんてしない、 という方も多いと思います。
でも、実は心の健康と深い関わりがあるのをご存知でしたか? 今回は、須永 美歌子先生に食べ物の栄養とメンタルとの関係につい てお話を伺ってみました。
そうですね。あと、疲れるとチョコレートとか甘いものを食べてしまいますが、その際、できればチョコレートやアメではなく、しっかりとした食事を摂るようにしてください。チョコレートは糖質や脂質がほとんどですが、おにぎり等にはビタミンやミネラルやたんぱく質が多く含まれているので、すごくたくさんの栄養素をおにぎり1個で摂取することができるんです。ゼリー系の食べ物は喉越しは良いので食欲がないときには良いのですが、やはり「噛む」という行為も大事なので、仕事をしたり何か作業をしたりしながら食べるのであればおにぎりをお勧めします。 熱量を持つ栄養素には、糖質・脂質・たんぱく質が挙げられますが、中でも糖質は体に負担をかけずにエネルギーになることができるんです。逆に脂質は、エネルギーになるためにたくさんの酸素や酵素を必要とします。
和食は今注目されていますが、いわゆる和定食のような配膳(ごはん、お味噌汁、お肉、お魚、小鉢、おしんこ)を見てみると、5大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)がまんべんなく含まれているんです。よく「外食先では何を食べればいいですか?」という質問を受けるのですが、私は和定食をお勧めします。やはりカレーライスや丼物系は噛む回数も少ないですし、どうしてもビタミン不足や野菜が不足しがちになります。
ちなみに、たんぱく質を消化吸収するには脂質よりももっとエネルギーを必要とするんです。お肉は、脂質+たんぱく質なので体に負担がかかるんです。大豆製品の方が脂質が少なくて体に負担がかかりにくいのです。
ストレスがたまっているときには、フリーラジカルといって活性酸素が発生します。それによって細胞が破壊されたり老化が進んだりして疲れやすくなり、最悪の場合ガンを招く恐れがあります。これを防止するものとして抗酸化(こうさんか)物質というのがあり、主にビタミンA、ビタミンC、ビタミンEに含まれています。ポリフェノールやカテキンにも含まれています。
実はアミノ酸が集まってタンパク質を構成しています。アミノ酸の種類は全部で20種類あります。その組み合わせによって、お肉のタンパク質や卵や大豆のタンパク質ができるのです。
アミノ酸1000mgがタンパク質1gに値します。ちなみに梅干入りのおにぎりには、タンパク質が約3gも含まれており、アミノ酸を摂取したい場合には、飲料水よりも食事の中で十分摂取できるということになります。食欲がない時にはサプリメントや飲料水を活用するのは構いませんが、やはり食物から栄養を摂っていただきたいですね。
須永 美歌子(すなが みかこ)
日本体育大学体育学部体育学科を卒業後、日本体育大学大学院体育科学研究科修了。
現在は、昭和大学医学部第一生理学教室にて研修生として所属。運動時における血液粘度の変化に関する実験に携わっている。