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体と精神とはきわめて密接な関係にあることは、 心理療法やカウンセリングの世界では常識です。 身体に働きかけてストレスを解消したり緩和したりする方法には さまざまなものがあります。 「ヨーガ」や「太極拳」、あるいは「気功法」などは、 最近とみに盛んになってきているようです。
ストレス状態の際、たいていの場合筋肉は緊張しています。筋肉が緊張していると「緊張している」という情報が脳に伝達され、それらの情報を処理しなければなりません。そうすると他の活動に費やす脳内の資源が枯渇することになります。不要なプログラムが動いているため、必要なプログラムが働くメモリーの容量が枯渇したコンピュータのようなものです。
過度な身体の緊張が持続すると、当然身体にも悪影響が出ますし(肩こりなどまさにこの例です)、精神的なストレスにもつながります。また、身体がリラックスしている時と、緊張しているときとでは、同じ刺激を受けてもストレスとしての「重さ」が異なるという報告があります。もちろん、リラックスしている方が軽微になるということはいうまでもありません。
そこで、筋肉をいったん緊張させて、それを弛緩させることからリラックス感を味わう、「筋弛緩法」という方法にトライしてみましょう。スピーチの直前、苦手な人物に会う直前、舞台やステージに上がる直前等、自分が緊張すると予測される直前に実施することができます。この方法を全部実施しないでも、腕だけあるいは肩だけの筋弛緩法を行うだけでも効果があります。
「筋弛緩法」にもさまざまな利点があるのですが、一般にリラクセーションの状態が「浅い」という特徴があります。より深いリラクセーションを得るための方法としては、「自律訓練法」があります。「深い」リラクセーションの状態は心身ともに大きな変化をもたらす可能性を秘めておりますので、禁忌を含め多くの注意事項があります。したがって、ここでは具体的な方法の記述を行わず、訓練法の紹介だけにとどめたいと思います。実際の訓練は、専門のカウンセラーに相談してください。
自律訓練法は、1932年にドイツの精神科医であったシュルツによって体系化されたもので、催眠法(他者催眠)から発展した技法です。催眠法に含まれるいろいろな技法(たとえば後催眠暗示)を用いなくても、催眠状態を何度も経験するだけで、その人の心身の状態が良くなっていくという現象に注目して開発されてきた技法です。自分を自分でコントロールしていくという側面が強調されているので、一種の自己催眠ともいえます。
自律訓練法は、軽く目を閉じた状態で決まった言葉(言語公式)を呪文のように唱えます。声は出さずに心の中で繰り返します。
もちろん個人差がありますが,精神活動や身体の活動が安定するようになります。その他、アイディアが出やすくなる、アガリ防止などの効果があり、医学的効果、教育的効果も明らかになっています。 このような効果を得るには、標準練習といわれる基本的な6つの公式をマスターすることから始めます。その前段階に背景公式と呼ばれる公式があります。 目的が全般的なストレスマネージメントであれば、第1公式と第2公式をマスターするだけで十分だと考えられます。第3公式以降は訓練しない方が良い人もいます。専門家と相談しましょう。
尚、具体的な訓練法を知りたい方は、下記ページなどをご覧の上、専門家に相談してください。 > 九州大学附属病院 > 全国生活協同組合連合会